北米留学記

H橋大経済学部3年。米国ミシガン大学 (The University of Michigan) に1年間の交換留学中。

英語力

アメリカに来て感じたことがある。それは、英語を話せないやつに人権はないということである。英語が読み、書き、聞こえる人ではない。英語を「話さない」人である。

 

言葉が過ぎたか。いや、あながち間違いでもないと思う。

 

こんなことがあった。

グループワークの打ち合わせで教授のところへ2,3人で行った時、教授に、「あなたは全然Attendanceしていない。と言われた。ビックリした。Participationではなくて、Attendanceだったことがとても印象的だった。これでも、授業が始まってから、この授業には全出席している。ノートも取っているし、中間試験も、十分に単位が取れる成績は取ったはずだ。

 

だが、明らかに自分は発言の量が他の生徒と比較して少なかったのに、ずっと気づかないふりをしていたことを指摘されたのだ。クラスにはアジア人は自分一人しかおらず、ノンネイティブもおそらく2人しかいない。100人程度いる教室でだ。自分はそれを言い訳にしていたし、少なくとも、「ノンネイティブ」という予防線を自分自身に対してずっと張っていたのだと思う。

そして、それは、不甲斐ない自分自身への言い訳だったのだと思う。

 

授業では、リーディングの課題が出され、授業も基本的にトークを中心に構成されている。パワーポイントは配られるけれど、本当に大事なことは、教授のトークの中に隠れている。リーディングの課題も、アメリカ人達のように早く読むことは今の自分にはできない。授業での話を100%聞き取ることもできなければ、教授が授業中に挟むユーモアを理解して、周りの人たちのように笑うこともできない。発言も、なかなか勇気が出なかったり、そもそも質問の答えを何も知らなかったりする。

 

そんな不甲斐ない自分を慰めるために、「ノンネイティブなんだから気にしない気にしない」と無意識のうちに自己防衛をしていたんだと思う。悔しかった。