北米留学記

H橋大経済学部3年。米国ミシガン大学 (The University of Michigan) に1年間の交換留学中。

大局観

米国で学生生活をして感じるのは、「大局観」を掴む能力が、今後の世界で成功していくために必要不可欠だということです。政治経済、世論、景気など、一人、あるいは一つの企業では変えられない潮流があり、流れを掴んだ者が容易に前進する一方で、流れに逆らう者はどれだけ漕いでも前に進まず、濁流に飲み込まれていくからです。

 

例えば今米国では、健康志向が中・上流階級を中心に大きなトレンドになっています。ヘルシーさを売りにするファストフードブランドや、フィットネス業界が台頭する一方、非健康的なイメージの強い飲食店やサプリメント会社が経営不振に陥っています。シェアリングエコノミーのトレンドの中、NY市ではUberが1年で売り上げを30%成長させる一方、タクシーは売り上げを30%落としています。おそらく、マクドナルドが劇的な復活を果たしたり、タクシー会社が復活するためには、現在のトレンドのさらにその先にある流れを見つけて、流されないように必死に耐えながら、準備をすることではないでしょうか。

 

では、どうしたら大局観を身に付けることができるのか?僕は、縦軸と横軸の比較が大事なのではないかと思います。縦軸とは、時系列で、過去の歴史を分析して、どのような変化、どのようなトレンドの転換が過去に起きたのかを学びつつ、同じ時期の世界中の違うエリアを比較してみること。

 

これから、色々な分析を行っていくことになると思いますが、この、「マクロ視点」を、忘れないようにしていきたいと思います。