北米留学記

H橋大経済学部3年。米国ミシガン大学 (The University of Michigan) に1年間の交換留学中。

本音

僕はSNSが好きなタイプの人間です。見栄を張って生きてきました。

 

別に自分の見た目が好きなのではなくて、こう、SNSで見える姿が優れているようにこの数年を生きてきたように感じます。学歴とか、留学とか、賞とか。実際はその内容に全然興味なんかないけど、たまたま目の前に転がってきたチャンスだから、見栄えもいいしやってみるか... 。ほとんどのモチベーションは、その程度でした。それでも、(表面的には)多くの人に褒めてもらうことができて、それが自分のモチベーションでした。

 

でも振り返ってみると、何一つ自分の力だけで達成したことなんてなかったんです。

大学受験は第一希望に落ちているし、プレゼン大会や論文はパートナーがいなければうまくいかなかった。インターンだって、あれだけ優秀な人に囲まれながら大した成果も出せずに終わった。留学も、10回トライすれば9回落ちるような感じで、奇跡的になんとか拾ってもらっただけだった。だから、アメリカに来て、周りに頼れる人が全然いなくなった状態に放り込まれると、自分個人が持っているスキルや経験がいかに少ないかを痛感します。

そんな中で、全てが英語で進行して、ネイティブと共同作業(会話や娯楽も含む)をすれば、自分の力が4割、5割と割り引かれるのを感じます。全然力が出せないように感じますが、もともと自分には力がないことをつきつけられ、悲しくなります。

 

友達も、本当に心から信用できるような人はルームメイトくらいです。なかなか人間関係を作るのは難しいです。一橋とは違い、本当に掃いて捨てるくらい人がたくさんいる中で、芯や信念がなければ、本当の人間関係を築くのはめちゃくちゃ難しいです。

 

こんな風に自分の無力さとか、力の及ばなさを嫌でも痛感させられている中で、ボスキャリに向けて、自分をさもすごい人間かのように見せるESを書いていると、悲しくなります。